作業実績

B21A デイズルークス エアコン修理

2021.07.07


エアコンが冷えないとのことでご来店いただきました。
ディーラーさんであらかじめ見積もりを取っていらっしゃっていたのですが一応診断します。診断の結果高圧系統の詰まりと判断して、エキスパンションバルブとコンデンサを交換します。


システム内のガスを回収します。

右側のラジエータのような部品がコンデンサ(高圧・高温になった液化ガスを冷却しています)です。コンプレッサーの内部摩耗などの原因で通路が閉塞してしまうと流れるガス量が不足し冷えなくなります。

こちらはエキスパンションバルブ。
液化したガスをこの部品でガスにしてエバポレーターへ送ります。
液体から気体になる気化熱を利用して冷やしています。スプレー缶の原理と同じです。
交換後ガスを充てんしてテストしてみると…冷えない(-_-;)
圧力は正常値、ドレンも正常に排出していますのでエバポレーター機能も正常と判断しました。
診断時にエアミックスの作動は確認していますので困り果てました。
アクチュエータモーターを外して再度確認すると

モーターのささる穴がつぶれていました。
手で動かしてもビクともしません。
何かが引っかかっているようです。
キューブやマーチのエアミックスダンパーが折損するトラブルは何度か遭遇しましたが動かないのは初めてです。
どうしようもないのでバラしていきます。

ここまで外さないと対面できません。

エバポレーターを取り外すと、なんと鉛筆がコロコロと転がってきました。
コイツが原因でエアミックスダンパーが動かなくなって冷風が出ないという故障でした。
恐らく吹き出し口から偶然に落ち込んだものと思われます。
お客様には正直に診断不足をお詫びして、中古ユニットと交換し納車となりました。


対象車両情報

初年度登録年月 H29 メーカー・ブランド 日産
車種 ルークス 型式 DBA-B21A