作業実績

CX-5 油圧警告灯点灯修理

2021.04.02


当社でお買い上げいただいた現行CX-5のディーゼル車です。
納車後3日目にオイルランプが点灯したとのご連絡、冷や汗をかきながら引取りに伺いました。
メーター内の油圧警告灯が光っていましたので、レベルゲージを恐る恐る引き抜いて確認したところ…しっかりFULLラインまで入ってました(^_^;)
ということはセンサーの故障かオイルラインの閉塞しかありませんので簡単なセンサーの交換から実施しましたが改善されず。
オイルフィルタを外して確認するも異物やスラッジは確認できず。ということはオイルストレーナの詰まりが濃厚です。
5万キロでそれはないだろうと思っていたのですがこれ以上原因が特定できない状態なのでオイルパンを外します。

はずしたオイルパンには鉄粉などの異物は全くありませんでした。

赤丸の部品が「オイルストレーナ」です。
ここから吸い込まれたオイルがオイルフィルターでろ過された後エンジン各部に供給され、最終的にオイルパンへ戻ってきます。
余談ですが赤丸左側の機械は「バランサーシャフトモジュール」と言って簡単に説明するとエンジンの振動を少なくする装置で三菱自動車が特許を持っています。
で、ストレーナをのぞき込んでビックリ。

見にくいので破壊しました。
スラッジ(石のように固い黒いかたまり)で網目状のストレーナが見えなくなっていました。
これではオイルが吸い上げられません。
前モデルKE2系のCX-5はリコールでストレーナ交換がありましたが現行モデルは改善されてないのでしょうか?この車両オークションで購入した車で整備履歴がわからないのですが、どうも1度オイルパンを脱着した痕跡がありました。ストレーナを交換したかどうかは不明ですがメーカー側の対策が必要な故障事例だと思った修理でした。
とにかく無事に原因が判明し納車ができましたのでよかったです。

対象車両情報

初年度登録年月 H29/5 メーカー・ブランド マツダ
車種 CX-5 型式 KF2P